熟女と人妻のエッチ告白・体験談

~熟女と人妻の不倫・寝取り寝取られ話集~

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最愛の母が先輩とエッチしていた

1

「いま、なんてった?」
オレが小さい声で言ったのが、やっぱり聞こえなかったらしい。

師匠がタバコに火を点けながら、聞き返してきた。
あ。「師匠」ってのは、勝手にオレがそう呼んでるだけ。
オレがこの世で一番尊敬してる人。

とにかくカッコいい。オレもいつかこんな男になりたいって思う。
野性味があって、頭の回転も早くて、とにかく、男にも女にもモテる。

どこかのアイドルの歌じゃないけど、ケンカじゃ地元で負け知らず、ってヤツ。
まあ、卒業してからは、落ち着いちゃったけどね。

年齢は、師匠が19。俺は16になったばかり。
今、師匠は駅前にある理髪チェーン店で働いてる。

将来は、独立して洒落たカットハウスっての?を持ちたいらしい。
けど、オレ的には、師匠にはもっとスケールのデカいことができると思う。

それを言うと、師匠は、いつまでもガキのまんまじゃいられねーだろ、と笑うけど。

学校が退けると、オレは師匠の下宿先のアパートをちょくちょくこうやって訪れる。
師匠と色々なことを話すのが楽しいんだ。

で、今日は、ちょっと決意して、師匠にお願いしたいことがあったってわけ。
「いや、その、つまり…」

オレは、さっきよりも少し声を大きくして、言った。
「オレの…母ちゃん…なんスけど」
「おう?」

「…師匠なら、その…つまり、オトせるんじゃないかな…って」
師匠はきょとんとして、オレを見つめた。

それから、いつもみたく豪快にワハハハッ、と笑った。
「なんだそりゃ?お前、自分のお袋さん、オレに抱かせたいのかよ?」
625 名前:
母と師匠 [sage] 投稿日: 2006/06/15(木) 19:30:59 ID:mGb++LXM
2

師匠のすげーとこ。

こういうエロ話の時でも、エロさを感じさせない。口調が爽やか。
だからモテるんだろな。でも、そのくせ、セックスになるとすげーエロい。

何度かヤってるとこ、頼み込んでこっそり見せてもらったりした。
すげーのなんの。女、イキまくり。師匠にズンズン突かれて、悶えて鳴きまくり。

数ヶ月の間は、思い出すだけでオカズに困らなかったな。
それに、相手ってのが、これまた美人ばっかり。

どうやってあんなの引っ掛けてくんだろ?
母ちゃんには絶対内緒だけど、師匠の計らいで、オレの筆おろしはその中の
一人に済ませてもらった。

あれは、最高だったなー…ま、10秒くらいしか持たなくて、恥掻いたけどね。
「…いやっ、そう、ぶっちゃけて聞かれると…困るんスけど」

オレは柄にもなく、赤くなった。
「…理由はなんだよ?親子ゲンカの腹いせとかなら、お断りだぞ」

師匠は悪戯っぽくオレを見てる。口元が笑ってる。
「そんなんじゃないっスよ!」
オレはつい、気色ばんだ。
「…むしろ、逆っスから」

そーだ。オレは、母ちゃんにだけは、頭が上がらない(師匠を除けばだけど)。
オレが3歳の時に父親は死んじまって、オレには父親の記憶ってもんがない。

でも、そんなオレを女手ひとつで、引け目も感じさせずに、ここまで育ててくれた。

けっこー美人なんだ。今年で39歳になるけど、10歳くらいはサバ読んでも平気。

再婚話も何度かあったみたいだけど、受けなかったって、隣の久枝おばさんが言ってた。

オレのためだけにってわけじゃないんだろうけど、13年以上も、男っ気なし。
そんな女が、オレの母ちゃんだ。

母ちゃんの期待ほど、オレはいい男には育ってないのが申し訳ないけど。
でも、母ちゃんは、そう、オレの誇りなんだ。
739 名前: 母と師匠
[sage] 投稿日: 2006/06/21(水) 20:22:55 ID:p+eT08RA


「なら、なんでだよ?」

師匠が聞いてきた。
「…その、このままじゃ、オレ、親離れ…できなさそうで」
「親離れ?」

「オレの母ちゃん、いい母ちゃんなんス。オレのこと大事に育ててくれて。美人だし、優しいし、

悪いことは悪いって誰にでもハッキリ言うとか…その、なんてゆーか」
師匠がタバコの煙をふうーっと吐いた。

「母ちゃん、カンペキすぎて…オレ、母ちゃんから抜け出せないっていうか」
「…ふぅん」

「全然、弱い部分とかなくて…親父が死んで13年以上、一人っきりなのに」
そう。この数ヶ月、ずうっと考えてきたことだったわけ。

母ちゃんに弱点なんか、あるんだろうか、って。
にっこり微笑む時も、厳しく叱る時も、母ちゃんはいつも完全無欠の母親だ。

オレにとっては、永遠に超えることのできない…そう、天女、女神…みたいなもん?

でも、オレがこの先、師匠みたいにカッコいい男になっていこうとしたら。
どっかで母ちゃんを超えてかなきゃなんないような気がする。

それには…一度、母ちゃんの弱い姿、やっぱりか弱い女みたいな?…を見なきゃ、
どうにも進めない気がして。変だな、オレ。

例えば、母ちゃんが…男にメロメロになっちゃうみたいな…。
そんな姿見たら、すげーショック受けて、でも、そこから、何か変われそうな。

そう考えた時、すぐに、師匠のことが浮かんだんだ。
オレじゃ到底叶わない母ちゃんなんだけど、でも、師匠なら、もしかしてって、思い始めた。

怖い気もする。もし、ホントにそうなっちゃったら、どうすんだって。
でも、同時に、母ちゃんなら、師匠にすら負けないかも、って。

見てみたい。いや、見たくない。うーん、混乱、矛盾してるな。
でも、そんな堂堂巡りで、この数ヶ月、オレは悩んでたわけ。

それで、今日とうとう、師匠に話を持ちかけてみる決心をしたんだ。

779 名前: 母と師匠 [sage] 投稿日:
2006/06/22(木) 16:50:36 ID:o8a3PfVt


「テル坊もテル坊なりに、いろいろ考えてんだなぁ」

師匠はそう言って、オレの顔を少しからかうように見た。
「…39歳って言ってたな。母ちゃんの写真とか、あんの?」

そう言われると思ってた。オレは、カバンの中から用意してきた写真を3枚取り出す。
こないだ、母ちゃんとふたりで、花見に行ったときに撮った写真だ。

「これっス」
受け取った師匠が、写真を見るや否や、ヒューッと口笛、吹いた。
どうだ、さすがの師匠も驚いただろ。オレの母ちゃん、美人だろ。

「…いい器量じゃん」
写真を見つめたまま、師匠が言う。
「お前が幼稚園くらいの時から、男ナシかよ?」

「間違いなく、そうっス。美人でしょ?」
「ああ。イケてんなぁ、こりゃ驚いた…」
それから、師匠は、にやっと笑った。

「…お前、マザコンかなり入ってんだろ?」
「…え、どうして?」
「オレを今見てる目。ケンカ売るみたいな目つきだぜ」

「そ…そんなことないっスよぉ」
「わかった」
「え?」
「わかった、って言ってんの。オレが、お前の母ちゃん、引き受けてやるよ」

857 名前: 母と師匠 [sage] 投稿日: 2006/06/30(金) 12:35:46 ID:kKXcv7No
5

「…引き受けるって…」
「だから、オレがモノにしてやる、って言ってんだよ」

オレは思わず喉をごくりと鳴らした。師匠が言うと、できそうに聞こえる。

「テル坊の独り立ちのため。それから…こんな美人を、このまま男無しで過ごさせちまうのは
可哀想だから、お前の母ちゃんのためだ」
「…」

「ただし、テル坊。これから3ヶ月の間は、この件に関わる話をオレにするなよ」
「…え、3ヶ月っスか?」

「そう。つまり、3ヶ月の間は、何が起ってもじっと見てる。俺にもこの話はしない。できるか?」
「…」

やべぇ。師匠、本気だ。目が笑ってない。
胸がどきどきする。オレ、もしかして、やっちゃいけないことをやろうとしてるんじゃ
ないだろうか。

でも、今更、こんな目した師匠に、やめます、なんて言えねー。
オレは、こくりと頷いた。

「よし、話はできた。じゃあ、テル坊、少し母ちゃんのこと、オレに教えてもらうぜ」
師匠は、そういうとオレの目の前にどっかりあぐらを掻いた。

922 名前: 母と師匠 [sage] 投稿日: 2006/07/04(火) 18:31:59 ID:+Ou5C0xy
6

「ただいまー」
玄関を開けたら、いきなりいい匂い。
オレの大好物、母ちゃん特製デミグラスソースだよ、こりゃ。うひー腹が鳴る。

「テル? おかえり」
台所から声だけ聞こえた。
リビングに入ってキッチンを覗くと、いつものエプロン姿の母ちゃん。

「遅かったね。お腹すいてるでしょ?」
にっこりと笑いかけてくる。うーん、ちょっと後ろめたい。

なんせ、秘密の契約を、師匠と交わしてきてしまった直後だもんな。
ごめん、母ちゃん。ちょっと後悔。

そうか。オレがこう思うのを見越して、師匠は「3ヶ月は黙ってろ」って言ったのか。
「テル」
母ちゃんに言われて、我に返る。

「ほら、ぼぉっとしてないの。さっさと手洗って、うがいして」
「あ、うん」
「今日はごちそうだよ」
「…なんかあったっけ?」

「んー。もう。母さんと父さんの結婚記念日でしょ。あははは」
ケラケラ笑う。

そうか。毎年、忘れてるよ、俺。でも、仕方ないっしょ。死んだ父ちゃんにオレは特に感慨ないし。

母ちゃんの誕生日はそりゃ忘れないけど、結婚記念日なんて覚えてらんないよ。

…けど、父ちゃん死んでから13年にもなるのにさ。今も、その、愛してんのかなぁ。
一途だよな。母ちゃんって。
「美味しい?」

いつもの、ふたりだけの食卓。ニコニコしながら、母ちゃんが聞いてくる。
「ん、美味い。最高」

実際、マジうめぇ。オレが将来結婚とかしたら、母ちゃんの手料理、食えなくなんのかな。
この味は、母ちゃん以外には出せないっしょ。
229
名前: 母と師匠 [sage] 投稿日: 2006/07/24(月) 12:52:06 ID:KLqYOW+Q


このところ、特に何もない毎日。
母ちゃんも相変わらず元気。

師匠とも、3週間ほど会ってない。俺が、ガッコの中間テストの最中だったりして。
あ、母ちゃん、ベランダのガーデニングに少し力が入ったかな。

俺は花の名前とか分からないし、ウチは狭い3DKの団地なんだけど、
季節の青やら黄色やらの花を母ちゃんが植えてるから、それなりに華やか。

師匠にはもちろん教えちゃったけど、母ちゃんは駅前のフラワーショップに
勤めてんだよね。
「テルー」

学校から帰って、ぼおっとそんな花を見てたら、母ちゃんが帰宅。
「おかえり」
「ただいま。テル、ほら、これ着てごらん」

ガサガサと母ちゃんが包みから数枚のTシャツを出してきた。
「駅ナカのお店で、バーゲンやってたから、買ってきたよ、テルに合いそうなの」

ニコニコと俺のそばによってきて、俺のサイズに合うかどうか、Tシャツを
身体に当てて来る。

母ちゃんの肩までの髪。年齢に似合わず、なんか、こうサラサラしてる。
服のサイズが合うかどうか確かめてる間、風で揺れて、俺の頬に当たったりする。

なんかいい匂いすんな。香水とかじゃない。石鹸の匂いだな。
昔からこうだ。母ちゃん、香水とか、全然つけない。キライなのかな。

でも、父ちゃんが死んでからもずっと外さない指輪が、左手の薬指に光ってる。

白いすらっとした腕がワンピースのノースリーブから伸びて、俺の肩やら腕やら
触ってくる。
ん?胸元、けっこう空いてるじゃんよ。

背の高い男には、胸、覗かれちまうぞ、母ちゃん。
オッパイの大きさは…んー、俺にはよくわかんねー。
345 名前: 母と師匠 [sage]
投稿日: 2006/07/31(月) 11:52:47 ID:QeZ9AX6L


師匠と連絡が取れない。最近、学校退けてからアパート行っても、いないことが多い。
ケータイに電話しても留守電が多い。

たまに出ても「おー、ちょっと忙しくて、スマンスマン」とか。
そーいや、もうあれから2ヶ月以上経つぞ。

相変わらず母ちゃんは朝決まった時間に家を出て、いつもどおり6時前には帰宅してて
俺の夕飯もちゃーんと作ってくれてて。

休日にもだいたい、俺と一緒。昨日の日曜も駅前のヨーカドー行って買い物したし。
母ちゃんと一緒にサテン入って。

俺はコーヒー(ブラック)で、パフェ食う母ちゃんを見てた。
けっこー甘いもの好きなくせに、全然太らないよな、母ちゃん。スタイルいいよな。

そういうわけで、ましてや師匠が母ちゃんに接近してる気配なんてまったくナシ。
知らないところで、師匠、なんか行動してんのかな?

いやあー…この母ちゃんの様子からすると、何もないよ、こりゃ。
こんだけ師匠が俺に会おうとしてないってことは…

ははーん。師匠、さすがに、降参モード入ってんのかな?
へへへ。
「わりぃ、テル。どーにもならんかった、俺の負け!」

なんて、近いうちに言ってくっかも。まあ、それもそれで、いいかー。
やっぱ、母ちゃんは母ちゃんのままでいいんだって、思い始めてる、そんな俺。

昨夜も母ちゃんとずっと一緒にテレビ観てたけど、いつもの母ちゃんだったしな。

「きゃはははは、やっぱりタカさんと中居くんの掛け合い、おもしろいよねー」

「ねえテル、大塚愛とaiko、どっちが好み?ていうか、テルってさ、女の子は
どういう子が好みなの?母さんに教えてよ、ねぇねぇ」

笑いながら聞いてくる、いつもの明るい母ちゃんだった。
トゥルトゥルトゥル…♪ 学校から帰りながら、そんなこと思い出してたら

いきなり、当の母ちゃんから携帯メールだよ。母と子の以心伝心だねー。
うんうん?
「テルへ:今日、お母さんちょっと遅くなるね。」

359 名前: 母と師匠 [sage] 投稿日: 2006/08/02(水) 13:40:39 ID:bIeh+ZIx
9

なんだ、今、ちょっと心臓がドクンとしたぞ。
とりあえず、メールの残りの文章を確認。

『大場さんと山岸さんに誘われたから、一緒に食事してきてもいい?ごめんね。
ごはんはタイマーで炊いてあります。レトルトのカレー暖めてください。

あまり遅くならずに帰るからね♪』
んー。大場さんってのは、花屋のオーナーさん(もう60超えてるおじさん)。

山岸さんは同じバイトの女店員さんだ。
まあこれまでにも職場の食事会みたいなのは何度かあったし、そういうことか。

でも、そういう日は、前もって朝に言ってくれてたけどなぁ。
ま、いーや。急に誘われることだってあるか。…無問題、無問題。

で、レトルトカレー2杯食って、プレステ。
おぉ、このホラーゲーム、けっこう怖えぇ。撃て、撃て、死ね、死ね、コイツ。

よっしクリア!…ってとこで、ちらりと時計を見たら、8時半。
そろそろ風呂でも湧かしといてやろうかな。

少しお酒も飲んでくるんだろうし。風呂に入って寝りゃいいよな、母ちゃん。

んで、風呂洗ってたら、ガチャガチャ…と玄関の鍵が開く音。おぉ、もうご帰宅じゃん。なんだ、早いじゃん。
「おっかえりー」

風呂洗いながら、そう呼びかける。
廊下を歩いてきた母ちゃんが、風呂場を覗き込んできた。
「ただいまぁ、ごめんね。ご飯食べた?」

「んー、カレー食った」
「そっか、お風呂入れてくれてるんだ、ありがと、テル」

そう言って、母ちゃんはにっこり笑うと、着替えに寝室に入ってった。

パタン、とドアが閉まる。ほら見ろ、全然問題なし。さっき感じた変な胸騒ぎも解消~。
んで、風呂にお湯入れてから、リビングへ行こうとしたら…

母ちゃんの寝室から、ケータイの鳴る音が聞こえた。音はすぐ止まった。
電話?いや、でも、全然話してる声はしないから…メールかな?

何気なく、寝室のドアのほうを俺が振り返ったら、
「…もぉ。あはっ」
母ちゃんが、ちっちゃくそう笑ったのが、聞こえた。
492
名前: 母と師匠 [sage] 投稿日: 2006/08/27(日) 07:16:10 ID:p7U06efP
10

翌朝。

なんとなく眠りが浅かった俺。いつもなら7時半過ぎまで寝てるのが
7時前に目がさめちった。

もう、台所からはもう母ちゃんが立ち働いてる気配がする。
ごそごそと部屋から出て行く俺。
「…おはよー」

「あれっ?おぉ~?なんだどうした、早いじゃない?」
エプロン姿の母ちゃん。俺を見てにっこりと笑う。
俺の大好きな明る~い笑顔。

「…いや、なんだか目がさめちまったから」
「そう。朝ごはん食べる?お味噌汁もう出来るよ。顔洗っといで」
「ほーい」

答えて洗面所へ。台所にいる母ちゃんの後姿をちらりと。
白いTシャツに、洗いざらしのGパン。

このあと、俺を送り出してから、また着替えて仕事に行くんだろうな。

(…あれ?)
なんか違和感。なんだろ。

Gパンの後ろのポケット。そっか。
母ちゃんの携帯の、地味なリングのついたストラップが、ポケットからぶらさがってんだ。

つまり、ポケットに携帯入れてるってこと。
母ちゃんって、携帯はほとんどバッグの中にいれっぱなしでポケットに入れてるとこなんて、

見たことなかったから、変に感じたのか。
ほとんど、母ちゃんが携帯で話してるとこなんて見たことないしね。

だって、俺との連絡用に持ったみたいなもんだから。

ん?つまり、朝早くから、母ちゃんが携帯使ったって事かな?
なにに?

…顔、洗ってこよ。
611 名前: 母と師匠 ◆7edeJ6hQ66 [sage] 投稿日: 2006/09/12(火) 15:30:41
ID:Ka3703uA
11

その一週間は何事もなく過ぎた。

いや、今から思えば、俺の目からは何事もないように見えただけだったんだけど。
師匠のすごさを思い知らされるのは、その土曜日からだった。

朝、俺のケータイにひさしぶりにメールが入ってきた。
「約束の件:今日仕上げる予定。覚悟いいか?ヨロシク。」
…え?

なんだ、コンプリートって、どういうイミ??

いつもみたいに、午後から母ちゃんと買い物にでも
行くことになるのかなって思ってた俺。

でも、そういや、朝から何やらごそごそと身支度してる母ちゃん。
リビングから、母ちゃんの部屋に向かって声かけてみた。
「…母ちゃん」

返事ナシ。もう一度。
「母ちゃんってば」
「ん?なぁにー?テル」
部屋から声だけ。

「何か忙しそうだけど…どっか行くの?」
「あ…うん」
「…」
「ちょっとね。ごめんね、友達と約束しちゃって」

「…だれ?お店の?」
「あ…ううん、えっと、テルのね、知らない人…」
なんか歯切れ悪い。母ちゃんらしくない。

師匠のメールが頭をよぎる…まさか…
そのとき、部屋から母ちゃんが出てきた。
どきっとした。

いつもと違って、まとめてた髪をふぁさ…っと肩まで下ろしてる。
耳にイヤリング。首にはネックレス。
そして、桜色のワンピース。

612 名前: 母と師匠 ◆7edeJ6hQ66 [sage] 投稿日: 2006/09/12(火) 15:31:13
ID:Ka3703uA
12

「俺のー…知らない人?」
あーだめだ。ヤバイ。ヤバイ。すげぇ悪い予感。

止めなきゃ、母ちゃんを止めなきゃ。
でも、どーやって?
出かけちゃダメだなんて、そんな不自然なこと言えねー。

「うん…ごめんね、夜までには帰ってくるから。昼ご飯だけ食べててね」
それが誰かは説明してくれないのかよぉ、母ちゃん。
「わーったぁ」

どきどき心臓が鳴ってる。でも、普通のそぶりして答える、俺。
「…何時までに帰ってくんの?」
「んー」

右手をあごの下に当てて、考える格好の母ちゃん。
これは、いつもの母ちゃんの癖だ。
「…6時、ううん、7時頃かなぁ?」

にっこり笑った。
ダメだ。この笑顔見せられちゃ、もう何も言えないぞ。
でも、師匠と会うのかな。マジで?…嘘だろ。

もしそうだとして、それを俺には隠して、こんな笑顔?反則だよ、母ちゃん。
でも、もしかして、他の仕事関係の人かもしれない。うん。

「じゃ、いってくるね、テル。お土産買ってくるからね」
ハンドバッグを手にした母ちゃんが、玄関に向かう。

なんかすげー違和感。…てか、現実感がない、っての?
茶色のパンプスを履いて…母ちゃんが玄関を開けた。
「いってきます」

ニッコリ笑った。小さく手を振って。
「いってらー」
普通に答える俺。パタン…と玄関が締まる。

今から思えば、母ちゃんが他の男のモノになる前の、最後の笑顔だったんだ。
619 名前: 母と師匠 ◆7edeJ6hQ66 [sage] 投稿日:
2006/09/13(水) 15:38:03 ID:K8sxYzsW
13

母ちゃんがその日、帰ってきたのは-

午前1時を廻った頃だった。
8時過ぎに「ごめんね、遅くなるから」という連絡が入って。
でもそれは、電話じゃなくて、メールで。

俺は、落ち着かなくなって、何度も何度も、家の窓から外を見てた。
午前1時前。うちの団地から数百メートル離れた表通りに、

車のヘッドライトが止まったのが見えた。
夜で遠いし、どんな車か、誰が乗っているのかは見えないけど。
でも、なんかピンときた。

車のヘッドライトが消えた代わり、ハザードランプが点滅して。
それから…10分以上、そこに止まってた。

やがて再び車のヘッドライトが点いて…遠ざかっていった。
俺は、外を覗くのをやめた。

だって、おそらく…母ちゃんが、もうすぐこっちへ歩いてくる。
そんな気がして。怖くて。
俺のケータイが鳴った。飛び上がるほど驚いた。

表示を見る。…師匠だ。通話ボタンを押す。
「…テルか?」師匠の声。
「…あ、そうッス…」
「まだ、起きてたんか」
「…」

「お前の母ちゃんな」
「……」
「もうすぐ帰ってくるよ。部屋に戻って、寝たフリしててやれ」

あーダメだ。心臓がバクバクして。何考えていいかわかんねぇ。
「寝たフリって…なんでスか?」

「…んー。今、お前に顔見られたくないと思うから…寝たフリしといてやれって」
「…見られないって…なんで?」

「ついさっきまでオレに抱かれてたんだし、息子の顔、正視できねーと思うぞ」
677 名前: 母と師匠 ◆7edeJ6hQ66 [sage]
投稿日: 2006/09/22(金) 14:15:41 ID:b6EySYCa
14
俺は、結局、師匠の言う通りにした。しちまった。

心の半分は師匠の言うこと信じてなかったけど、半分は信じてた。
だから、もし、もし母ちゃんがついさっきまで師匠に…抱かれてたとしたら。

そんな母ちゃん、俺だって見られねーよ。
母ちゃんがいつもと違っててもイヤだし…いつもどおり明るかったら…それはきっと、もっとイヤだもんな。

だから、自分の部屋に、逃げた。
頭から布団かぶって、電気消して。
数分して、玄関の鍵が廻った。ガシャ…って、ドアの開く音が聞こえた。

母ちゃんだ。帰ってきた。心臓がドキドキしてる。
どんな顔してるんだ?母ちゃん。どんな格好…。

格好って、そりゃ、出て行った時と変わるわけないよな。でも。
「ただいま」って声がしない。いつもの母ちゃんの明るい声が、ない。

リビングの電気は、点けたままだったのに。
母ちゃんが、廊下を歩いていく音。リビングの方へ。

…そして、しばらく、沈黙。たぶん、1分くらいだったろうけど。
俺には、10分にも感じた。

何してるんだろう。母ちゃん。リビングに俺がいないこと確かめてる?
それから、また、母ちゃんの足音が近づいてきた。

俺の部屋のドアの前だ。ドアの向こうに母ちゃんがいる。
俺は怖くなって、ベッドの上で、頭から毛布かぶっちまった。
「…テル?」

ドアの向こうから、母ちゃんが俺を、呼んだ。
ドア、開けりゃいいのに。いつもは、フツーに、開けるのに。
「テル?…」

そして、もう一度。でも呼ぶ声が小さい。
俺は声、出せない。出せなかった。眠ったフリ。師匠の声が甦る。

ちょっとの間があって…母ちゃんの足音が俺の部屋の前から、遠ざかった。
ガラガラガラ…
そして、浴室のドアを、閉める音が、聞こえてきた。

702 名前: 母と師匠 ◆7edeJ6hQ66 [sage] 投稿日: 2006/09/25(月) 13:51:52
ID:61qHZhx4
15
…物音で目がさめた。んー、知らない間に寝ちまったんだ。

もう朝か。音は…洗濯機の音だ。母ちゃんがいつものとおり起きて、仕事してるんだな。
目覚まし時計を見たら…あれ? 6時半??? 早いじゃん。

どうしてこんな早くから洗濯してんだろ…だんだん昨夜の記憶が甦ってくる。
師匠の電話。母ちゃんのドア越しの声、気配。風呂に入ってく音…。

起きて部屋を出て行くのが億劫…というか、母ちゃんと顔合わせたくないや。
始まりは俺なんだよな。あー…なんて馬鹿なことしちまったんだろ。

変なこと頼むんじゃなかった。バカだ、俺、大バカだ。
30分、布団の中で粘った。けど、7時を過ぎて、学校もあるし、さすがに出て行かなきゃなんない。

モヤモヤした気分のまま、自分の部屋のドアを開けて…廊下へ出る。
居間の方へ足を向けたら、台所から、味噌汁の匂いがしてる。

「あ、テル、おはよ」
エプロン姿の母ちゃんが、俺を見た。にっこり。あ、いつものまんまの母ちゃんだ…。

「ん…おはよ」わざと欠伸してみせたりする俺。バカだねぇ。

「ゆうべ、ごめんね。遅くなっちゃって。声掛けたんだけど、寝てたみたいだったから、起こさなかったよ」

「…うん…疲れて、早く寝ちまった。何時ごろ帰ってきたの?」
「えっとねぇ…少しお酒飲んじゃって。12時半頃かな」

12時半…ってのは違ってて、1時はゆうに廻ってた。
母ちゃんの記憶が曖昧なのか、嘘ついたのか…それは、母ちゃんしか分からない。

「そっか…友達と、会って、楽しかった?」
「え?…ああ、うん」

一瞬の、曖昧な、間が…あったよ、あった。それから、母ちゃんがニッコリとした。

でも笑い方が少し違う…こぉ、俺、うまく言えねぇけおど…子供っぽい…そうだ、少女っぽい…ていうの?

俺、なんか胃のあたりが重い感じ。思わず、居間を横切って、ベランダへの窓、開けちまった。新鮮な空気が吸いてー。

そして、見るつもりはなかったけど、見ちまったんだ。干されたばかりの洗濯物。俺のと、母ちゃんの、いろいろ。

で、外からは見えないところに、控えめに干してある…母ちゃんの、下着。
薄いピンクの。それから、青色と…白の。いや、色は別にどーでもいいんだ。

でも。枚数が。母ちゃんは、洗濯、毎日するのに。
下着が、3枚も。その朝は、干してあった。
784 名前: 母と師匠
◆7edeJ6hQ66 [sage] 投稿日: 2006/10/03(火) 14:37:38 ID:n0OJXC6a
16

学校に来てみたものの、授業はもちろんのこと、何にも身が入らない。
ダチが話し掛けてきても、何を言ってるのかが分からねー。

頭をグルグル廻るのは…母ちゃんのことばかり。
何かが、引っ掛かってるんだ。頭の中に、モヤモヤしてる。

なんかの警告だぞ、こりゃ。でも、なんの?
一日の授業が終わって、最後のホームルーム。担任の永田の電球みたいに

禿げた頭を見てたら、いきなりピーン!と閃いた。わかった。
思わずガタッと席を立っちまって、叱られちまった。

そうだよ…、師匠が、俺にいつも言ってた言葉。

「テル、女はまず最初が肝心だぜ、一度抱いたら、あと2~3日

続けて抱いて、もうセックス漬け、色ボケにしちまうんだ。そうすりゃ
何でも言うこと聞くようになるぜ」

師匠はいつも、そんなふうに言ってた。そして実際、そうやってた。

俺の筆下ろししてくれたOLのレイコさんだって、最初、師匠にそうされたって。
俺の思考が、一気に流れ始めた。

そうなんだ、今日は月曜だ。月曜は師匠の仕事が休みだ。フリーだ。
でも。まさか。
そうだ、師匠がフリーでも、母ちゃんは仕事がある。

終業と同時に、俺は教室を飛び出してた。
4時。母ちゃんの仕事が終わるまでは、まだ1時間半ある。今はまだ店にいるはずだ。

俺は学校から家へ向かう反対の道を、何かに追い立てられるように急いだ。
急に俺が店に来たら母ちゃんもビックリするだろう。

でも、この胸騒ぎを何とかしたいんだ。駅前のフラワーショップが見えてきた。
俺は小走りに、少し息を切らして駆け込む。

「…あれ?テルくんじゃない、どうしたの?」
店番をしていた山岸さんが、俺を見て声を掛けてきた。
「あ、あの…」

母さんは、と俺が言葉を継ごうとした寸前、山岸さんは言った。
「お母さん、風邪、だいじょうぶ?」
789 名前: 母と師匠
◆7edeJ6hQ66 [sage] 投稿日: 2006/10/03(火) 18:01:14 ID:n0OJXC6a
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人間って不思議だ。こういう時、内心は焼けるほど焦ってても、
思わず平静を装っちまう。
「あ…は、はい」

間抜けな返事が、俺の口から漏れた。
山岸さん。少し太り気味だけど、明るい感じの気のいい50台のおばさん。
優しく俺に話し掛けてくる。

「朝の電話では大したことないからって言ってたけど…テルくん、何か用事?」
「あっ…いや」
咄嗟に言い訳を考える。何かないか、何か。

「母ちゃんが、お店に、バッグ…小さいバッグ、忘れてないかなって、電話で
聞いたから」

「…バッグ?あらそう。いつも使ってるポーチのことかしら?ちょっと待ってね」
山岸さんが一度中に引っ込んだ。この間に、そうだ、思考を整理しなきゃ。

風邪で母ちゃんが休んでる。朝、電話があったって。嘘だ。
母ちゃん普通だったじゃん。つまり、母ちゃんは、嘘付いて仕事を休んだ。

何のため?……そりゃ…そりゃ、決まってる。可能性は、ひとつっきゃない。
いや。もしかしたら、俺が学校へ出かけた後、気分悪くなったのかも。

ありえない話じゃない。
じゃ、早く帰らなきゃ…早く。母ちゃんの顔見なきゃ。
山岸さんが、ゆっくりとまた表へ出てきた。

「テルくん。お母さん、別に忘れ物ないみたいだけどねえ…」
「あ、ありがとうございましたっ」
「…あ、テルくん?」

山岸さんの声を背後に聞きながら、俺はもと来た道を逆に、家へ向かって走り出した。

やべ。母ちゃんに隠れて煙草吸ったりしてたせいかな、走ったら息が切れるや。
戻ってきた我が家。下から見上げると、部屋に電気が点いてる。

階段を駆け上がる。鍵を取り出して、玄関を開ける。
「……た、ただいまっ、母ちゃん」

靴を脱ぎ捨てるようにして、短い廊下を抜け、リビングに入った。
799 名前: 母と師匠 ◆7edeJ6hQ66 [sage] 投稿日:
2006/10/04(水) 19:25:44 ID:rVGSKtZP
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「…テル?」

リビングに、母ちゃんは、いた。他には…誰も…いない。…当たり前だ。ソファに座ってた母ちゃんが、立ち上がる。
「どうしたの?あわてて…」

「あ…いや」
「…」
母ちゃんがじっと俺を見た。…5秒ほど?それから、「…変な子ね」
言って、くすり、って笑った。…なんか変。

ここで、カマかけてもよかった。でも、母ちゃんに決定的な嘘を付かれるのが怖くて…俺は正直に、聞いちまった。

「帰りに、駅前の本屋に寄ってさ…お店の近くも通ったら、山岸さんが」
母ちゃんの眉がぴくって動いた…いや、動いた、気がした。気がしただけ。

「…そしたら、母ちゃんが、風邪で休んでる…って言うから」
母ちゃんは、微笑を浮かべたまま。

「…うん、そうなの。実は朝から少し身体がだるくて」
なんかいつもの母ちゃんじゃない。俺には分かる。
「大丈夫なの?」

「…うん、さっきまで横になってたから。大丈夫よ」
「…病院は?」
「行ってない。それほどひどくないから。心配かけちゃったね、ごめんね」

「…」
「もう元気。ほら、着替えてきなさい。ご飯、これから作るからね」

母ちゃんに促されて…俺、それ以上何も言えず、自分の部屋へ。ジャージに着替えて、手と顔洗いに、洗面所へ。

洗面台の後ろ。風呂の扉が空いてる。別に空いてるのはおかしくないけど。でも。

風呂のタイルが濡れてる。母ちゃん?…いや、風邪気味でシャワー、浴びないよな。
脱衣カゴを開けてみる。空っぽ。顔洗って、リビングへ入る。

母ちゃんが、台所でご飯の用意を始めてる。でも、なんか、いつもと違う。
空気が。家の中の空気が。俺と母ちゃんのものだけのはずの空間の。

「シャワーでも浴びたの?」
「…え?」
「風呂の床、濡れてたから」
母ちゃんが、答えるまでに、また5秒ほどの間。
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名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2007/02/20(火) 11:14:06 ID:BD1vAtYJ
母と師匠 19

…あれから、1年が過ぎた。
母ちゃんのお腹は、いま、大きくなってる。
母ちゃんは、妊娠した。

誰のって?もちろん…師匠の子だ。
いろいろあって大変だったけど、なんとか、こんな形に落ち着いた。

俺の最愛の母ちゃんは、今では師匠の「妻」だ。
「なんか最後は、俺が騙された気がすんなぁ…」

同じく、俺の「義父」ってことになっちまった師匠は苦笑いして、言う。
「父さん」なんてもちろん照れ臭くて呼べないし、そんな風に呼んだら、

殴られちまうだろう。だから今も俺にとって師匠は「師匠」のままだ。
母ちゃんといえば、これが、なんか…可愛くなっちまったんだ。

俺には見せなかった表情…そう、女学生みたいな表情を母ちゃんは、
師匠にだけは、してみせる。ちょっと嫉妬する。

俺の前で師匠のことを「あなた」って呼ぶのに、最初は真っ赤になってた。
でも、師匠は、それ以外の呼び名を許さないみたいなので、母ちゃんは

ちゃんと、ふたりめの夫の言いつけに従ってる。
食卓を3人で囲む時も、まず師匠にご飯をよそってから、次に俺って順番になった。

でも母ちゃんは師匠にちゃんと愛されてるみたいだから、それでいいんだと思う。
同居するようになって、何度か、夜に母ちゃんの声を聞いた。

必死で押し殺してるけど漏れちゃう、って感じの…「…あんっ、…あんっ」て声。

俺と同じ屋根の下で、ずうっと俺のことだけを考えて生きてきてくれた母ちゃん。
その母ちゃんが、今では他の男のものになって。

その男のことを一番に考える女にされて。
今では俺が入れなくなった夫婦の寝室のベッドで真っ裸にされてて…と思うと

ちょっと胸が苦しくなるけどね。
またそのあたりの1年間のことは、そのうち詳しく書いてみようと思ってる。
それじゃ。

(おわり)